
性病症状一覧
主な性病(性感染症)18種類について、どんな病気か・主な症状・うつり方・受診先・治療・予防をまとめました。
どんな病気?
「HIV」と「エイズ」は違います。HIVは正式には「ヒト免疫不全ウイルス」といい、感染すると免疫力を低下させてしまうウイルスです。
エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)は、HIVによって免疫力が低下し、普段はかからない病原体にも感染しやすくなって、さまざまな病気を発症した状態のことです。代表的な23の病気(エイズ指標疾患)が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。
主な症状
感染初期免疫力あり
発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛などインフルエンザのような症状が出ることがあります。症状は数週間でなくなりますが、出ない場合もあります。
無症候期免疫力が少し低下
症状のない期間が約5〜10年続きます。症状がなくても体内ではHIVが増え、免疫力が少しずつ低下していきます。期間には個人差があり、1〜2年でエイズを発症する人も、15年たっても症状が出ない人もいます。
エイズ発症期免疫力が低下
しつこい下痢、ひどい寝汗、急激な体重減少などが起こります。健康な人では問題にならないカビ・細菌・ウイルスによる「日和見(ひよりみ)感染症」や、悪性腫瘍、神経障害などを引き起こします。
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病院で検査・治療
婦人科(産婦人科)、泌尿器科、性病科など。検査を行っているか事前に医療機関へお問い合わせください。
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保健所で検査
HIVは全国の保健所で、無料・匿名で検査を受けられます。予約が必要な場合や実施日が決まっている場合があるため、事前にご確認ください。
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自宅で匿名検査
病院へ行く時間がない方、受診に抵抗がある方は、ご自宅で採取して郵送するだけで検査できます。パートナーも一緒に検査すると安心です。
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HIV検査の流れ
- スクリーニング検査(ふるいわけ検査)
- 陰性感染なし陽性確定ではありません
- 確認検査(医療機関・保健所)
- 陰性感染なし陽性治療を開始
スクリーニング検査は感染を見逃さないよう感度を高くしているため、感染していなくても陽性(偽陽性)となることがあります。陽性の場合は必ず確認検査を受けましょう。
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- HIVを多く含む血液・精液・膣分泌液が感染源となり、性行為によって粘膜(口の中、ペニス、尿道、膣、直腸など)や目に見えない傷から感染します。主な感染経路は「性的感染」「血液感染」「母子感染」です。日常生活での接触、空気、食べ物からは感染しません。
- 検査・受診の目安
- 医療機関(婦人科・泌尿器科・性病科など)のほか、保健所でも無料・匿名で検査を受けられます(予約制や実施日が決まっている場合があるため、事前に確認を)。病院へ行く時間がない方は、ご自宅で匿名の郵送検査もご利用いただけます。
- 治療
- 確認検査で感染がわかったら治療方針を決めます。現在は数種類の薬を服用してHIVの増殖を抑える治療が効果をあげています。HIVを体内から完全になくすことはできませんが、治療がうまくいけばエイズの発症を防いだり遅らせたりでき、通常の社会生活が送れます。
- 予防・注意点
- エイズを発症して初めてHIV感染がわかる人が、感染者全体の約3割といわれています。症状のない時期に感染を知り、治療を始めることが大切です。性行為での感染を防ぐため、必ずコンドームを使用しましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気梅毒B型肝炎
どんな病気?
クラミジア・トラコマティスという細菌が原因の性感染症です。生きた細胞の中でしか増えないという特徴があります。
あらゆる性行為(膣性交・アナルセックス・オーラルセックス)で感染し、気づかないままパートナーにうつしてしまうことがあります。のど(咽頭)にも感染し、のどのクラミジアは完治までに時間がかかります。クラミジアに感染していると、HIVなど他の性感染症にもかかりやすくなります。
主な症状
女性の主な症状
- 白っぽいおりものが出る
- 性交時に痛みを感じる
- 下腹部の違和感
- 重い生理痛
- 生理以外の出血
男性の主な症状
- 排尿時に痛む・しみる
- 尿道のかゆみや不快感
- 透明または乳白色の膿が出る
- 睾丸の腫れ
- 睾丸・股間の激しい痛み
のどの症状
- のどの腫れ・痛み
- 発熱
- 風邪のような症状
- 放っておくと咽頭炎・扁桃炎に
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男性は泌尿器科・性病科、女性は婦人科(産婦人科)・性病科。のどの感染は耳鼻咽喉科。
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- うつり方
- あらゆる性行為(膣性交・アナルセックス・オーラルセックス)。オーラルセックスでのどに感染することも多くあります。
- 検査・受診の目安
- 感染の心当たりから2〜3日で検査できますが、症状が出るまでには1〜3週間かかります。
- 治療
- 抗菌薬を1週間ほど服用します。点滴が必要な場合もあります。薬は正しく飲みきりましょう。治りきらないことがあるため、数週間後に再検査を受けると安心です。
- 予防・注意点
- 男女間でうつし合う「ピンポン感染」が多いため、パートナーと同時に治療することが大切です。予防にはコンドームを使用しましょう。自覚症状がほとんどないまま進行し、不妊症につながることもあるため、妊娠を望む女性はこまめな検査がおすすめです。
似た症状・あわせて知りたい病気淋菌感染症性器カンジダ症膣トリコモナス症亀頭包皮炎
どんな病気?
あらゆる性行為(膣性交・アナルセックス・オーラルセックス)で感染します。オーラルセックスではのどに感染し、症状がないまま慢性の扁桃炎を起こすことがあります。膿や分泌物がついた手で目をこすると、結膜炎や角膜炎になることもあります。妊娠中に感染していると、出産時に赤ちゃんにうつり、結膜炎を起こすことがあります。
女性は症状が少なく気づかないことも多く、放っておくと子宮内膜炎や卵管炎、原因不明の下腹部痛や発熱の原因になります。卵管の癒着などから、子宮外妊娠や不妊症につながることもあります。男性は尿道炎から始まり、女性より強い症状が出ます。放っておくと前立腺炎などを起こし、不妊症の原因になることがあります。
主な症状
女性の主な症状
- おりものが増える
- 緑黄色の濃いおりもの
- 陰部のかゆみ
- 尿道から膿が出る
男性の主な症状
- 尿道のかゆみ・痛み
- 膿や少量の出血
- 排尿時のヒリヒリした痛み
- 濁った分泌物や黄色い膿
- ペニス全体の腫れ
のどの症状
- のどの腫れ・痛み
- 発熱
- 風邪のような症状
- 放っておくと咽頭炎・扁桃炎に
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- うつり方
- あらゆる性行為(膣性交・アナルセックス・オーラルセックス)。出産時に母親から赤ちゃんへ感染することもあります。
- 検査・受診の目安
- 感染の心当たりから2〜3日で検査できます。症状が出るまでは2〜7日ほどです。
- 治療
- 抗菌薬で治療します。薬が効きにくい「耐性菌」が増えているため、注射や点滴による治療が中心になることもあります。自己判断で市販薬を使わず、医療機関で適切な治療を受けましょう。合併症が重い場合は入院が必要になることもあります。
- 予防・注意点
- きちんと治療して完治すれば再発する病気ではありませんが、免疫はできないため、感染者との性交渉で何度でも再感染します。自分とパートナーの両方が完治するまでは性交渉を控え、性的接触の際はコンドームを必ず使用しましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気クラミジア感染症性器カンジダ症膣トリコモナス症亀頭包皮炎
どんな病気?
梅毒トレポネーマという細菌が、皮膚や粘膜の傷から体内に入り、血液にのって全身に広がる病気です。先天梅毒(母子感染)と後天梅毒に分けられ、後天梅毒は4つの時期に分かれて進行します。症状が出ない場合もあるため注意が必要です。
かつては不治の病とされていましたが、現在は早期に治療すれば完治します。近年、患者報告数が大きく増えているため、心当たりのある方は早めに検査を受けましょう。梅毒に感染した場合は、HIV検査もあわせて受けることをおすすめします。
主な症状
第1期感染後 約3週間
菌が入った場所にしこりができます(女性は小陰唇、男性は亀頭や亀頭のくびれ部分など)。その後、足の付け根のリンパ節が腫れます。痛みはなく、放っておいても自然に消えます。
第2期感染後 約3か月
菌が血液にのって全身に広がり、皮膚や粘膜に赤い発疹(バラ疹)が出ます。痛みもかゆみもなく、放っておくと消えますが、全身のリンパ節が腫れてきます。
第3期感染後 約3年
皮膚の下に大きめのしこり(ゴム腫など)ができます。体調のよい時期が数年続く間も、皮膚や内臓で病気は静かに進んでいます(現在はあまり見られません)。
第4期末期
心臓、血管、神経、目などに重い障害が現れます(現在はあまり見られません)。
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検査から治療までの流れ
- 血液検査感染の心当たりから約3か月後に確認
- 治療抗菌薬(飲み薬・注射)
- 定期的な血液検査数値が下がるまで経過を確認
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- うつり方
- 感染部位と粘膜・皮膚の直接の接触でうつります。性器どうし、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口(オーラルセックス)など。口に病変がある場合はキスでもうつります。
- 検査・受診の目安
- 感染してすぐ(第1期の最初の数週間)は、抗体検査で陽性にならないことがあります。感染の心当たりから十分な期間(約3か月後)をおいて結果を確認しましょう。地域によっては保健所で匿名・無料で検査できます。受診時は、感染の可能性がある時期やコンドームの使用状況を医師に伝えましょう。
- 治療
- 抗菌薬で治療します(飲み薬のほか、注射による治療もあります)。期間は時期によって異なり、病変の場所によっては入院して点滴治療を行うこともあります。医師が終了と判断するまで、処方された薬は必ず続けましょう。血液検査の数値は治療後もなかなか下がらず、陰性になるまで数か月〜数年かかることが多いため、定期的な検査で確認します。
- 予防・注意点
- コンドームを使用しましょう。ただし、コンドームで覆われない部分の皮膚からも感染することがあるため過信は禁物です。皮膚や粘膜に異常があるときは性的な接触を控え、早めに受診しましょう。オーラルセックスやアナルセックスでもコンドームを使うことが大切です。
似た症状・あわせて知りたい病気HIV感染症/エイズ軟性下疳
どんな病気?
カンジダというカビ(真菌)の一種が原因です。性行為で感染することもありますが、もともと皮膚・口の中・腸などにいる菌が増えて症状が出る「自己感染」もあります。出産時に赤ちゃんにうつる「産道感染」もあります。
女性は膣と外陰部に同時に症状が出ることが多く(外陰膣カンジダ症)、風邪・疲れ・ストレスによる免疫力の低下、ステロイドや抗生物質の使用、妊娠などがきっかけになります。再発を繰り返すこともあります。男性は菌を持っていても症状がほとんど出ませんが、包茎や糖尿病などが原因で症状が出ることがあります。
主な症状
女性の主な症状
- 外陰部や膣のかゆみ
- ヨーグルト状のおりものが増える
- 性器のヒリヒリ感・痛み
- 性交痛
- 排尿時の痛み
男性の主な症状
- 亀頭のかゆみやただれ
- 亀頭に小さな水ぶくれ
- 尿道炎を起こすことも
口・のどの症状
- 口の中に白い苔のようなもの
- 口の中の赤み・ただれ
- ヒリヒリした痛み
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- うつり方
- 性行為のほか、体にもともといる菌が増えることで発症します(自己感染)。出産時の産道感染もあります。
- 検査・受診の目安
- カンジダ菌がいれば検査できます。症状が出てからの検査がおすすめです。
- 治療
- 1〜2週間ほど、軟膏や膣剤を使います。女性は膣を洗浄したうえで膣錠を入れる治療が一般的です。男性は患部を清潔にし、抗真菌薬の軟膏やクリームを塗ります。
- 予防・注意点
- コンドームの使用が有効です。免疫力が下がる要因(薬の使いすぎ、糖尿病、肥満、不潔、多汗など)を取り除きましょう。再発を防ぐため、自分とパートナーの両方が完治するまでは性交渉を控えることが大切です。
似た症状・あわせて知りたい病気膣トリコモナス症細菌性膣症外陰炎亀頭包皮炎
どんな病気?
トリコモナス原虫(約0.1mmの微生物)が膣や尿道、膀胱に入り込み、炎症を起こす性感染症です。主に膣性交で感染し、高齢の方にも見られるなど、感染者の年齢層が幅広いのが特徴です。下着・タオル・便器・浴槽などを介してうつることもあるため、性行為の経験がない方や子どもに感染することもあります。
女性は主に膣炎の症状を起こしますが、感染者の半数ほどは症状がほとんどありません。放っておくと不妊症や早産・流産につながります。男性は排尿で洗い流されることもあり、症状は軽いことが多いです。
主な症状
女性の主な症状
- 外陰部や膣の強いかゆみや痛み
- 泡状で悪臭のあるおりもの(黄緑〜褐色)
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- うつり方
- 主に性行為。まれに下着、タオル、便器、浴槽などを介して感染します。
- 検査・受診の目安
- 感染の心当たりから2〜3日で検査できます。症状が出るまでは約10日前後です。
- 治療
- 10日ほど抗原虫薬を服用します。女性は膣錠が処方されることもあります。治療後、次の月経が終わったあとに再検査を受けると安心です。
- 予防・注意点
- コンドームの使用が有効です。生理中は膣内の環境が変わり感染しやすくなるため、生理中の性交渉は避けましょう。再発を防ぐため、自分とパートナーの両方が完治するまでは性交渉を控えましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気性器カンジダ症細菌性膣症クラミジア感染症淋菌感染症
どんな病気?
単純ヘルペスウイルス(1型・2型)に感染して起こる皮膚の病気です。主に下半身に出る性器ヘルペスと、唇や顔など上半身に出るものがあります。一度感染するとウイルスが神経の奥に潜み、疲れやストレス、月経などをきっかけに再発を繰り返すのが特徴です。
再発の数日前から、腰の痛みや足のしびれなどの前ぶれが出ることがあります。男性の再発は比較的軽く、4日〜2週間ほどで治ります。症状が出ていないときでも、パートナーにうつすことがあります。
主な症状
女性の主な症状
- 発症すると強い痛み
- 痛みの前にかゆみなどの前ぶれ
- 排尿や歩行が困難になる
- 発熱、頭痛、だるさ
- 水ぶくれや潰瘍が多数できる
男性の主な症状
- 陰部やその周りに小さな水ぶくれ
- 排尿困難、発熱、頭痛
- まれに髄膜炎などを起こすことも
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- うつり方
- あらゆる性行為(膣性交・アナルセックス・オーラルセックス)や、病変部との接触でうつります。症状がないときでも感染することがあります。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまでは2〜10日ほどです。水ぶくれなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 治療
- 抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬で、5〜10日ほど治療します。症状が重い場合は点滴を行うこともあります。再発を繰り返す方には、再発を抑える治療もあるので医師に相談しましょう。
- 予防・注意点
- コンドームの使用がすすめられますが、病変部との接触でうつるため、コンドームだけでは完全には防げません。神経に潜むウイルスを完全になくすことはできず、過労やストレスなどで再発することがあります。パートナーと一緒に受診しましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気軟性下疳梅毒尖圭コンジローマ
どんな病気?
ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型・11型が、皮膚や粘膜の小さな傷から入り、3週間〜数か月後にイボを作る病気です。放っておくとイボは少しずつ大きくなり、数も増えていきます。イボは手術で取り除けますが、ウイルスを完全に取り除くことは難しく、再発しやすい病気です。
ウイルスに感染してもすぐに発症するとは限らず、体内に潜んでいるだけの人も多いため、誰からうつったのかわからないことも少なくありません。オーラルセックスでのどに感染することもあります。妊娠中の方は、妊婦健診を受けることで出産時の母子感染を防ぐことができます。
主な症状
男女共通
- うすピンク色〜茶色の、トサカ状・乳頭状のイボ
- 軽い痛みやかゆみ(ほとんど自覚症状がないことも)
- 肛門・肛門周辺・尿道口にできることも
女性に多い場所
- 大陰唇・小陰唇、膣の入り口、膣、子宮頸部
- 妊娠中でおりものが多いと多発しやすい
男性に多い場所
- 陰茎、亀頭、包皮の内側、陰のう
- 包茎の方は大きなイボになることも
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- うつり方
- 性行為で、皮膚や粘膜の小さな傷からウイルスが入ります。オーラルセックスでのどに感染することもあります。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまでは3週間〜8か月です。イボができてから検査できます。イボが増えると治療が大変になるため、早めに受診しましょう。
- 治療
- 切除などの外科的な治療が基本で、塗り薬を使うこともあります。治療でイボは消えても、まわりの皮膚にウイルスが潜んでいるため20〜50%は再発するといわれます。治療後も最低3か月は様子をみましょう。
- 予防・注意点
- コンドームの使用で予防できますが、イボの広がり方によっては完全には防げません。見た目で気づきやすいため、違和感があるときは性行為を避けましょう。HPV6型・11型を予防するワクチンもありますので、医師にご相談ください。
似た症状・あわせて知りたい病気性器ヘルペス梅毒
どんな病気?
ケジラミは体長1〜2mm、丸い体に大きな爪のある脚をもつ虫で、主に陰毛に寄生して血を吸います。性行為の際の接触でうつることがほとんどですが、親子間の接触や、毛布・タオルなどを介してうつることもあります。
主な症状
男女共通
- 陰毛など毛の生えている部分の強いかゆみ
- 湿疹
- 肛門周りの毛、わき毛、胸毛、太ももの毛に寄生することも
- かゆみを感じるのは感染から1〜2か月後(感じない人も)
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- うつり方
- 陰毛どうしの接触がほとんどです。毛布やタオルなどを介してうつることもあります。
- 検査・受診の目安
- かゆみなどの症状が出るまで約1〜2か月です。症状がなくても、ケジラミを見つけたら受診できます。
- 治療
- 専用のシャンプーやパウダーを1〜2週間使います。陰毛を剃るのがもっとも確実で安価な方法です。タオルや衣類、寝具にいる可能性もあるため、必要に応じて熱処理やドライクリーニングをしましょう。
- 予防・注意点
- コンドームでは予防できません。ケジラミを見つけたら、1〜2か月以内に性交渉のあったパートナーや家族も受診することが大切です。
似た症状・あわせて知りたい病気疥癬
どんな病気?
ヒゼンダニ(体長約0.4mmのダニ)が皮膚に寄生して起こる病気です。手のひらや指の間、外陰部などの皮膚に穴を掘ってすみつきます。
人から人へ簡単にうつります。外陰部にいるダニは性行為でパートナーにうつりますが、性行為による感染は1割前後で、家族間や施設などの集団生活、寝具を介した感染が多い病気です。
主な症状
男女共通
- 夜、布団に入って体が温まると眠れないほどのかゆみ
- 外陰部・下腹部・わきの下・指の間などに赤いブツブツや小さな水ぶくれ
- 手首や指の間に「疥癬トンネル」と呼ばれる線状の発疹
- 女性は乳房の下にも出やすい
- かき壊して細菌の二次感染を起こすことも
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 肌と肌の接触(性行為を含む)、家族や集団生活、寝具や衣類などを介してうつります。
- 検査・受診の目安
- ダニが寄生してから約1か月で発症します。症状があれば検査できます。
- 治療
- 塗り薬を顔以外の全身にくまなく毎日塗ります(乳幼児は頭や首も含めて全身)。通常1か月ほどでダニをなくせますが、かゆみが残ることもあります。
- 予防・注意点
- 性行為以外の感染が多いため、コンドームでは予防できません。ヒゼンダニは50℃以上・10分で死滅します。衣類やシーツは毎日交換して乾燥機で加熱し、掃除機で毎日ていねいに掃除しましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気ケジラミ症
どんな病気?
クラミジア・淋菌・トリコモナス・カンジダなどの特定の菌が原因ではなく、もともと膣内にいる菌のバランスが崩れ、増えすぎて炎症を起こす病気です。
膣の洗いすぎ、過度な性行為、ホルモンバランスの乱れ、疲れや体力の低下などがきっかけになります。約半数は症状がないため気づかない人も多いですが、妊娠中は流産や早産の原因になるともいわれ、早めの発見と治療が大切です。
主な症状
主な症状
- おりものの量が増える
- おりものの強いにおい
- 膣や外陰部の痛み・かゆみ・熱っぽさ
- 約半数は無症状
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 性感染症ではなく、膣内の環境の変化によって起こります。
- 検査・受診の目安
- 症状がある方だけでなく、妊娠がわかった方も検査を受けましょう。膣の分泌液を検査します。
- 治療
- 膣錠やクリームを膣内に使うほか、飲み薬で治療します。
- 予防・注意点
- 栄養・運動・睡眠に気を配り、抵抗力をつけることが大切です。おりものシートやナプキンはこまめに取り替えましょう。洗いすぎると膣を守る菌まで流してしまうため、シャワーで軽く流す程度にします。おりものが異常だと感じたら早めに受診しましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気性器カンジダ症膣トリコモナス症クラミジア感染症淋菌感染症
どんな病気?
男性特有の病気で、特に包茎の方がかかりやすいといわれます。性行為やマスターベーションなどで亀頭や包皮に小さな傷ができ、そこから雑菌が入って炎症を起こします。女性から淋菌やカンジダがうつって症状が出ることもあります。
包茎の方は包皮の内側に垢がたまりやすく、不衛生になって細菌が増えやすくなります。重くなると潰瘍ができたり、足の付け根のリンパ節が腫れて発熱したりすることもあります。尿道が狭くなって排尿に支障が出るなど、別の病気につながることもあり、軽く見てはいけない炎症です。
主な症状
主な症状
- 亀頭や包皮の赤い腫れ
- 痛み
- 重くなると潰瘍や足の付け根の腫れ、発熱
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 性行為などでできた小さな傷からの雑菌の感染。パートナーから淋菌やカンジダがうつって起こることもあります。
- 検査・受診の目安
- 症状がある場合は早めに受診しましょう。診察と問診のうえ、原因の菌を調べる検査が行われます。問診では、性交渉の状況や生活の様子をできるだけ詳しく伝えましょう。
- 治療
- 無理のない範囲で包皮をむき、膿を出して消毒したうえで、抗菌薬の軟膏を塗り、飲み薬を服用します。症状によっては痛み止めを併用します。包茎が原因で炎症を繰り返す場合は、手術を行うこともあります。
- 予防・注意点
- 体を清潔に保ち、性交渉の際はコンドームを着用しましょう。真性包茎の方や再発を繰り返す方は、手術を検討するのもよいでしょう。
似た症状・あわせて知りたい病気性器カンジダ症淋菌感染症クラミジア感染症膣トリコモナス症
どんな病気?
外陰部が細菌・カビ・ウイルスなどに感染したり、おりものの刺激を受けたりして起こる病気です。体調が悪いときや抵抗力が落ちているときに起こりやすくなります。
月経血の付着など外陰部の不衛生な状態、通気性の悪い下着、性行為などによる傷やかぶれ、刺激の強い洗剤も原因になります。性行為でカンジダ・トリコモナス・淋菌などがうつって起こることもあれば、不衛生な状態で大腸菌やぶどう球菌が増えて起こることもあります。
主な症状
主な症状
- 外陰部の赤み・ただれ
- かゆみや痛み
- 下着とこすれる痛み
- 炎症が肛門の周りや足の付け根まで広がることも
- かいた傷による排尿時の痛み
- 慢性化すると皮膚が厚くなり、色が変わることも
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 性行為による感染のほか、外陰部の不衛生な状態や刺激によって起こります。
- 検査・受診の目安
- 症状がある場合は早めに受診しましょう。診察で赤みや水ぶくれの有無などを確認し、炎症部分を綿棒でこすって細菌やウイルスを調べます。
- 治療
- 飲み薬と同時に、外陰部に軟膏やクリームを塗ります。膣炎を合併している場合は膣錠も使います。炎症が強い場合は、切開して膿を出すこともあります。
- 予防・注意点
- よく洗った下着をこまめに取り替え、外陰部を清潔に保つことが一番の予防です。慢性化しやすいため、一度かかった方は特に気をつけましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気性器カンジダ症膣トリコモナス症細菌性膣症
どんな病気?
軟性下疳菌という細菌による性感染症です。男女とも性器に豆粒ほどのコブができ、つぶれると強い痛みのある潰瘍になります。足の付け根のリンパ節に膿がたまって腫れることもあります。
コブは軽く引っかく程度でもつぶれやすく、悪化すると潰瘍がどんどん広がります。感染後早めに痛みなどの症状が出るため、ほとんどの方は自分で気づきます。現在は海外での感染がほとんどで、海外出張や旅行の際に注意が必要です。
主な症状
男性の主な症状
- 亀頭の付け根や包皮の内側に、大豆くらいの潰瘍が数個できる
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病院で検査・治療
男性は泌尿器科・性病科・皮膚科、女性は婦人科(産婦人科)・性病科・皮膚科。のどの感染は耳鼻咽喉科。
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うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 性的な接触、特にコブがつぶれた患部に触れることでうつります。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまでは数日〜1週間と早めです。コブや強い痛みがある場合は、早めに受診しましょう。
- 治療
- 抗菌薬の飲み薬や注射で治療します。潰瘍には抗菌薬の軟膏を塗り、化膿している場合は切開して膿を出します。
- 予防・注意点
- コンドームで患部を覆えば菌との接触を避けられ、予防に効果的です。膣性交だけでなく、アナルセックスやオーラルセックスでも使用しましょう。病変部が見てわかりやすいため、異常があるときは性行為を避けましょう。
似た症状・あわせて知りたい病気性器ヘルペス梅毒
どんな病気?
A型肝炎ウイルスは便の中に出て、飲食物などを通して口から感染します。感染力がとても強く、生の魚介類(特にカキ)や、衛生状態の悪い地域の生水から感染した例も報告されています。小さな子どもは感染しても症状が出にくいため、子どもからの二次感染もあります。
性行為では、アナルセックスやオーラルセックスでウイルスが口から入って感染します。一時的な感染で済み、慢性肝炎や肝硬変になることはありません。慢性化したり命に関わったりすることは極めてまれです。一度かかると一生続く抗体ができ、再びかかることはありません。
主な症状
男女共通
- 発熱やだるさ
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- 風邪に似た症状のあと、黄疸や肝臓の腫れ
- 症状は1〜2週間ほどで軽くなる
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 便に出たウイルスが口から入って感染します。生の魚介類や生水、アナルセックスやオーラルセックスなど。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまで約1か月です。症状が出てからの検査になります。
- 治療
- 特別な治療はなく、安静にして経過をみます。検査の数値が非常に高い場合や黄疸がある場合は入院します。食事がとれない場合は点滴などを行います。
- 予防・注意点
- 手洗いや食材の加熱など、食中毒の予防を心がけましょう。上下水道が整っていない地域へ渡航する際は、水道水や井戸水を飲まず、生ものを避けましょう。ワクチンで予防できますので、流行地域へ渡航予定の方は医療機関にご相談ください。
似た症状・あわせて知りたい病気B型肝炎C型肝炎赤痢アメーバ症
どんな病気?
B型肝炎ウイルス(HBV)という感染力の強いウイルスに感染して起こる肝炎です。急性肝炎として数か月で治ることもありますが、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなり、慢性B型肝炎になると肝硬変や肝がんへ進むこともあるため注意が必要です。
多くの人は感染しても症状がないまま治るといわれ、症状が出るのは急性B型肝炎の2〜3割ほどです。まれに重症化(劇症肝炎)することもあります。血液や体液、注射器の使い回し、タトゥーなどからの感染が多く、慢性化したB型肝炎のほとんどは母子感染によるものです。
主な症状
男女共通
- 黄疸(白目も黄色くなる)
- 全身のだるさ
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- 発熱
- 濃い褐色の尿
- 白っぽい便
- 右わき腹の痛み
- 関節痛
感染したかも?と思ったら
保健所で検査
お住まいの自治体(保健所など)で、肝炎ウイルス検査を無料または少ない負担で受けられる場合があります。自治体の窓口にお問い合わせください。

自宅で匿名検査
病院へ行く時間がない方、受診に抵抗がある方は、ご自宅で採取して郵送するだけで検査できます。パートナーも一緒に検査すると安心です。
検査キットを見る →
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 血液や体液を介して感染します。性行為、注射器の使い回し、タトゥーなど。母子感染もあります。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまで約1〜2か月です。病院へ行く時間がない方は、ご自宅で匿名の郵送検査もご利用いただけます。
- 治療
- 基本は安静にして経過をみます。検査の数値が非常に高い場合や黄疸がある場合は入院し、食欲がない場合は点滴を行います。ウイルスを抑える薬の注射や服用を行うこともあります。
- 予防・注意点
- 急性B型肝炎に一度かかると抗体ができ、再感染はしません。慢性化した場合は、気づかないうちに肝硬変や肝がんへ進むことがあるため注意が必要です。血液・体液が粘膜に触れて感染するため、コンドームの使用が有効です。パートナーがウイルスを持っている場合は、ワクチン接種を受けておくと安心です。
似た症状・あわせて知りたい病気C型肝炎A型肝炎HIV感染症/エイズ
どんな病気?
C型肝炎ウイルス(HCV)に感染し、肝臓の炎症が長く続いて、肝臓の働きが悪くなる病気です。最大の特徴は慢性化しやすいことで、一度慢性化すると長い時間をかけて少しずつ悪化し、肝硬変や肝がんへ進むおそれがあります。ただし現在は、治療でウイルスを排除したり、進行を抑えたりする方法があります。
症状は軽く、ゆっくり進むため、感染に気づかない人も少なくありません。空気や口からは感染せず、血液を介して感染します。性行為での感染はまれですが、アナルセックスや生理中の性行為など、出血や粘膜の傷を伴う場合は危険性が高まります。
主な症状
男女共通
- 全身のだるさ
- みぞおちの不快感
- 吐き気・嘔吐
- 食欲不振
- 体重減少
- 手のひらの赤み、クモの巣状の血管の浮き出し
- 男性は乳房のふくらみ(女性化乳房)
感染したかも?と思ったら
保健所で検査
お住まいの自治体(保健所など)で、肝炎ウイルス検査を無料または少ない負担で受けられる場合があります。自治体の窓口にお問い合わせください。

自宅で匿名検査
病院へ行く時間がない方、受診に抵抗がある方は、ご自宅で採取して郵送するだけで検査できます。パートナーも一緒に検査すると安心です。
検査キットを見る →
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 血液を介して感染します。カミソリや歯ブラシ・注射器の共用、ピアスや入れ墨、不衛生な鍼治療など。性行為での感染はまれですが、出血を伴う場合は注意が必要です。
- 検査・受診の目安
- 感染から約2週間〜3か月後に検査できます。約8割は症状がありません。病院へ行く時間がない方は、ご自宅で匿名の郵送検査もご利用いただけます。
- 治療
- 状態によって方法や効果が異なるため、専門医の判断で治療します。急性肝炎は安静や食事療法など、慢性肝炎は抗ウイルス薬による治療などがあります。
- 予防・注意点
- 体に触れる、一緒に入浴する、洗濯や食器洗いを一緒にするなど、日常生活ではうつりません。カミソリや歯ブラシ、注射器を他人と共用しない、ピアスなど針を使う施術は信頼できるところで受けましょう。血液が粘膜に触れて感染するため、コンドームの使用も有効です。
似た症状・あわせて知りたい病気B型肝炎A型肝炎HIV感染症/エイズ
どんな病気?
赤痢アメーバという原虫が便の中に出て、それに汚れた飲食物などを口にすることで感染する病気です。細菌が原因の「赤痢」とは別の病気です。
性行為では、肛門と口が直接触れることで口から感染するため、梅毒やHIVなど他の性感染症と同時にかかっていることも多いとされます。衛生状態のよくない海外の熱帯地域などで感染するケースが多い病気です。
主な症状
腸の症状(赤痢アメーバ性大腸炎)
- 下痢
- イチゴゼリーのような粘りのある血便
- 便が出ないのに何度もトイレに行きたくなる
- 排便時の下腹部痛
うつり方・治療・予防を見る
- うつり方
- 汚れた飲食物や、肛門と口が触れる性行為などで、口から感染します。
- 検査・受診の目安
- 症状が出るまで約1〜2週間です。症状が出てからの検査になります。
- 治療
- 7〜10日ほど薬を服用します。便の検査で赤痢アメーバが見つからなくなったことを確認します。
- 予防・注意点
- コンドームには一定の効果があり、肛門に触れないことが重要です。衛生管理のされていない場所では、水は煮沸し、食べ物は加熱しましょう。不衛生な飲食店や屋台は避けましょう。ワクチンはありません。
似た症状・あわせて知りたい病気A型肝炎梅毒HIV感染症/エイズ
※このページは一般的な情報です。症状や治療については、医療機関にご相談ください。